右上がりを強くしない字

いつもありがとうございます。
伊藤恵です。

今朝は土砂降りの雨音で目が覚めました。
1日こんな感じかと思いきや、朝、仕事に出かける頃には落ち着き、

夕方にはまた蒸し暑かったです。


前回に引き続き、手書き相談より字の書き方の紹介です。
依頼主の方より、公開のご了承をいただいております。

こちらのご依頼主様からは、50字以上の文字をご指定いただいたのですが、

全体的に右上がりの傾向が強かったです。

なので、右上がりを強くしない字をまとめて回答し、

さらにそれぞれの字の特徴を書き出してみましたので、ご覧ください。


【生】
前回のテーマ、三の書き方の応用ですね。
中心を通る縦線は、真ん中にまっすぐ書きましょう。

【産】
「麻・雁・病」などのように、タレがある字は中心の取り方がポイントです。
タレは点や横線の長さを中心に書きますが、タレの中のパーツは、中心より右にきます。
中のパーツも中心に合わせて書いてしまうと窮屈です。
タレがある分、少し右にずらして書くことで落ち着きます。

【田】
「田・回・四」など、横長の台形のようになります。
縦線は内側に入り、最後に横線で閉じたときに、下部は縦線が少し出ます。
田のように中心を通る縦線は、真ん中にまっすぐ書きましょう。

【冨】
「冖・宀」など、冖の形は共通していて、左の短い縦線は外側に向かって書きます。
よく内側に入れる人もいますが、その下や中にくるパーツが窮屈になってしまいます。
また右側のハネは、左側の短い縦線より、内側にハネます。平行になっている人は、

もっと内側に入れて大丈夫です。


【男・勇】
字の好みもありますが、力の左払いは長過ぎないのがいいと思います。
少なくとも、ハネより長くはない方が、バランスが取れるでしょう。

【口】
画像は「石」の解説ですが、ここでは特に「口」についてお伝えします。
先に出た「田」のように、横長の台形は同じですが、
「口」は中に何も書かないので、最後に横線で閉じたときに、

左下は縦線、右下は横線が少し出るとカッコいいです。

たくさんの字のパーツとして入っているので、覚えておくと使えます^ ^

【匠】
匚(はこがまえ)の書き順は正しく書けますか?
一画目は、上の横線からです。
縦線から書いてしまうと、中心や字のバランスが崩れてしまうので、

書き順に気をつけて書きましょう。


【県】
「小・示・京」など、縦線と両脇の点は、書き終わりを結ぶと開いたV字になるようにします。
なおかつ、縦線からの距離が、どちらも等しくなるように書きましょう。


いかがでしょうか?

つい一文字ずつ詳しく書いてしまうので、読者の方が疲れてしまわないか心配ですが(^^;)
次回も引き続き手書き相談よりご紹介します。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それではまた。


忙しい女性にも習える書道を目指して

書道で感性をみがいて、日常を豊かに。

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